市民参加の古代官道調査・活用事業実行委員会について

古代官道ロマン

2008年10月02日 04:00

このプロジェクトについて

九州地方に造られた駅路-西海道は、畿内と並んで、古代官道の二大拠点でした。その西海道の域内すべての官道は、大宰府を基点として始まっています。また、太宰府と畿内とを結ぶ大路、太宰府と鴻臚館との直結道路は、古代官道の基幹となっています。

 大宰府を中心にして6方面に伸びる官道と合わせて、鴻臚館との連結に焦点を当て、太宰府・筑紫野両市の歴史・文化・ウォーキング・地域おこし等のグループにも協力を頂き、「古代官道探索イベント」を実施いたします。

 国・教育委員会・学会等による従来の発掘調査・研究成果の開示や郷土史家の協力を得て、参加市民のオリエンテーションを行い、地図等による地理学的調査、現地踏査調査、地名・景観・言い伝え等による郷土史的調査を継続的に行います。また、その結果をまとめるとともに、その活用方法についての市民提案等も行い、ルート上の地域活性化につなげることを目的としています。

実行委員会の組織構成について

「鴻臚館・福岡城」の復元を目指し、文化イベントの開催や、文化遺産の復元・保全に関する研究・啓蒙活動をしている『 NPO法人 鴻臚館・福岡城跡歴史・観光・市民の会 』と、太宰府市で遺跡などの街歩きイベントの企画・開催を行っている『 特定非営利活動法人歩かんね太宰府(歩かんね太宰府実行委員会) 』の両NPO法人が協働で取り組み、実行委員会を構成しています。


「新たな公」のコミュニティ創生支援モデル事業

 平成20年7月4日、閣議決定された「国土形成計画(全国計画)」(国土交通省)において、今後概ね10年間の国土づくりの方向性を示す計画が示されました。その中で、「「新たな公」を基軸とする地域づくり」、すなわち「個人、NPO、企業等の・・・多様な民間主体を地域づくりの担い手ととらえ、それら・・・多様な主体が協働し、従来の公の領域に加え、公共的価値を含む私の領域や、公と私との中間的な領域にその活動を拡げ、地域住民の生活を支え、地域活力を維持する機能を果たしていくという、いわば「新たな公」と呼ぶべき考え方で地域づくりに取り組んでいく。」とされています。
 NPOなど幅広い民間の団体や個人が、官に代わって、あるいは官と協働で「公」の仕事を行なうという新しい発想が求められています。

 これを受けて、国土交通省において平成20年度「新たな公」によるコミュニティ創生支援モデル事業の提案公募が行われ、本プロジェクトが選定を受けました。国の施策・方針に順じ、「道」をキーワードした市民参加型の地域活性化事業として、関連する地方自治体、民間団体と連携しながら、新たな地域づくりのショーケースとなるべく、取り組みを実施いたします。

実行委員会概要
[団体名]
  市民参加の古代官道調査・活用事業実行委員会
[構成団体]
  NPO法人 鴻臚館・福岡城跡歴史・観光・市民の会
  特定非営利活動法人歩かんね太宰府(歩かんね太宰府実行委員会)
[事務局]
  NPO法人 鴻臚館・福岡城跡歴史・観光・市民の会内
  〒810-0042 福岡市中央区赤坂1-12-15-7F
[連絡先]
  電話/092-716-8238 FAX/092-716-8254

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